ゴムがゴム製品になるまで①
工業用品 | 2022.2.14
皆さんはゴムと聞いて何を思い浮かべますか?
輪ゴムやタイヤなどで生活の中で使われて、身近な存在ですよね。
実はゴムには大きく分けて「天然ゴム」と「合成ゴム」の2種類があります。
しかし、元々は「天然ゴム」しかありませんでした。
ゴムを含む草木は世界中に200~300種類あると言われていますが、実際に栽培し利用されているのは学名「ヘベア ブラジリエンシス」という植物です。学名のブラジリエンシスという名前はブラジルに由来しており、現地では昔から使われていたようです。
西洋に広まったのは1490年代にコロンブスがアメリカ大陸を探検中に、現地の人がゴムのボールで遊んでいる姿を見て、「今までに見たことのない跳ねるものだ」と興味を持ち、それを持ち帰ったのが最初と言われています。
その後、野生で採取されたものを集めヨーロッパに持ち帰り使われていましたが、採取量が増えなかったこと、使用用途がなかったこと、扱いが難しかったこと等を理由に大きくは発展しませんでした。大きく発展したのはそれから300年以上先のことです。
本日のお話はここまでとさせていただきます。
次回もお楽しみに!